即身仏をご存知ですか?
3,598 view
スタッフ名:斎藤 賢人
即身仏とは…
江戸時代初期以降、飢饉や病に苦しむ人々がたくさんいました。そのような人々の苦しみや悩みを代行して救うために修行に挑み、自らの体を捧げて仏となられた方を即身仏といいます。即身仏になろうと決めたら途中で投げ出すことは許されず、修行に耐え抜いた者のみが即身仏になることができました。
即身仏は山形県に多い?!
山形県には8体の即身仏が!!
即身仏が最も密集する地域といわれるのが、山形県の中でも庄内地方なのです。全国で17体の即身仏が祀られているうち、ここ庄内地方にはなんと6体もの即身仏が伝わっています。
そこで今回は、その中でも全国で唯一1つの寺に2体の即身仏が祀られている砂高山海向寺を紹介いたします。
海向寺は今から1200年前に真言宗の開祖弘法大師空海が開いたと伝えられています。末世までの人々の苦しみを救い願い事をかなえるため、忠海上人、円明海上人が1000日修業を積み即身仏となり、現在は即身堂に奉安されています。 縁日(夜会式)は8月1日〜3日に開催され、この間は夜間にも即身仏を拝観することができます。海向寺は、全国で唯一2体並んだ即身仏を見ることができるお寺です。即身仏はいずれもかつての海向寺住職を務めた忠海上人と圓明海上人です。海向寺では、即身仏に対してもとても詳しい説明を聞くことができます。また入口には、修験者に関する資料もたくさんありますので、そちらも見どころです。
※即身仏の撮影はできませんので、実際にその目でお確かめください。
砂高山海向寺 |
住所:山形県酒田市日吉町2-7-12 電話番号:0234-22-4264 |
|
拝観時間:9時~17時(11月~3月は9時~16時) 休館日:1月1日~3日、火曜 |
|
大人500円(400円) 高校生300円(250円) 小中学生200円(150円) ※( )内は20人以上の場合 |