【香川再発見】讃岐の鏝絵(こてえ)
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スタッフ名:田中
地元で長くいると、中々気づかないものも、県外の方からすると新鮮で物珍しく感じる事があると思います。
讃岐平野を車で走っていると「おむすびの様な山が多い」とか「大きな川に水が流れていない」とか・・・
稀にご質問いただくのが「立派な家の矢切の部分にある青い線状の模様は何ですか?」と言うものです。
香川県民のほとんどの方は、有るのは知っていても、特別疑問を持つことはないでしょう。
という私も調べてみるまでは、風習とかデザインの何かですかねぇと言う感じでした。
「讃岐の鏝絵」と言います。
左官職人さんの腕の見せ所ですかねぇ。コテを使って絵を書くことで鏝絵です。
意味としては「火事避け」の為に付けているもので、青と白の漆喰で描かれた模様は水を表現したものの様です。農家の方の家に多く見られることから、昔から水の少ない香川県では、田畑の水に困らない様にと言う願いも込められていたようです。
青い線状の鏝絵は、オーソドックスなもので、他にも鯉のぼりや鶴や亀など、その家の方々の願いが表現されているものもあります。
四国内では、徳島県の脇町にあるうだづの町並みや、愛媛県の内子の町並みにも、それぞれ違ったタイプの鏝絵が見られます。
最近は、この様な表現をしている新築住宅は殆どありませんが、讃岐平野を移動しながら「ここにしかない風景」を見つけてみてください。
それでは、讃岐の鏝絵のあるうどん屋さんを1軒。
丸亀市綾歌町にある「あやうた製麺」です。
お店のある場所は、納屋を改装しています。母屋を見ていただくと讃岐の鏝絵があります。
こちらは、人気店「もり家」グループのお店です。
田園風景が広がるロケーションと地元野菜を使ったうどんを頂くことができます。