伝説の味が消える 手打ちうどん松岡 閉店
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スタッフ名:田中 朋広
うどん県あるあるの1つに、「うどん価格の値上げやうどん店の閉店情報は、新聞やテレビで紹介される」があります。「手打ちうどん 松岡」が11月15日で閉店となりました。閉店に先駆けて、地元のテレビ局も取材し名店の閉店を紹介しています。
「手打ちうどん 松岡」は、西の横綱と言われた伝説の名店「宮武うどん」(2009年閉店)で修業をされた「宮武ファミリー」と呼ばれる伝説の味を受け継ぐお店です。県内でもファンの多い名店です。手打ちにこだわり、専用包丁で切られる麺は、太さにばらつきがあり、独特のねじれた麺が特徴です。
メニューも至ってシンプル。かけ、醤油、ゆだめ、そばの4種類のみ。宮武特有の「ひやひや」「ひやあつ」「あつあつ」の表記はありません。トッピングは、宮武うどんの特徴でもある「藤原屋」の天ぷらを使用しています。
伝説の味を求めて行ってきました。テレビ放送の後は、閉店を惜しむファンが連日つめかけています。
1回目、お昼前の時間を狙い11時30分に到着。すると「本日の営業は終了しました」の表示が・・・えぇ~
日を改め2回目。オープンの10時に到着。平日にも関わらず、既に約50人程の行列ができていました。
行列に並び、待つこと30分で入店。宮武系といえば「ひやあつ」+「げそ天」をチョイス。中には一人で、3種類のメニューを味わっているファンも。会計時には、大将に閉店を惜しむファンから激励の言葉や感謝の言葉が沢山聞かれました。
店の前には看板もなく、暖簾にも店名がない。普通に車で走ると、そこにうどん屋があるかもわからない様な所に、これだけのファンが集まるのは、伝説の味が確かな証拠です。
閉店の理由は、「消費税の増税」。原材料の値上げや消費税による値上げをしたくないということのようです。安倍総理も最後の一杯、松岡のうどんを食べると、増税を見直すかもしれませんね。