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2024.12.25

三国の古き良き町並み -三国湊レトロ・旧岸名家-

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スタッフ名:杉森

こんにちは!
めっきり寒くなりましたが、今日はクリスマスイヴです(ブログ作成時)。12月24、25日にご宿泊のお子様にちょっとしたクリスマスプレゼントをお渡ししています。ちょうどチェックインのお子様がいらっしゃったので、呼び止めた所、怖かったのか泣きそうな顔でこっちに来てくれました。でもクリスマスプレゼントを渡すと、とてもかわいい笑顔でありがとうと言ってもらえました。外は寒いですが心は温かくなった今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか。
スタッフの杉森です。

今回ご紹介するのは三国の街中にある「旧岸名家」です。
且つて九頭竜川河口の東岸は、かつては北前船交易による廻船問屋がずらりと立ち並び、それぞれの問屋の蔵には廻船が直接横付けされ船荷が上げ下ろしされていました。しかしその隆盛も昭和の初期に鉄道などの陸上輸送に奪われ衰退していくにつれて、暮らしとともに三国も町並みを変えていくことになりましたが、往時を忍ばせる問屋の建物のいくつかは街の遺産として今日までも受け継がれてきました。そんな建物の中で「旧岸名家」は公開されています。。
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三國湊で代々材木商を営んでいた新保屋岸名惣助の店舗兼住居として江戸時代末期の天保年間に建てられたこの邸宅で、その後、明治〜大正時代に増築されました。一見よく見る町家のようですが、妻入りの前方に平入の表屋を付けたこの建築様式は「かぐら建て」と呼ばれるこの地域独特のものだそうです。
入口の右脇には商店の帳場があり、ここで商談が行われたのでしょう。
床には水を撒くと淡い緑に変わる福井産の笏谷石が敷き詰められています。
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京都の町屋と同じくうなぎの寝床のように奥に細長く伸びる長屋で、左手は台所の板の間、右は畳敷の居間と座敷があり、商屋だけに質素な佇まいで落ち着いた雰囲気です。
また、昔の金持ちは今の金持ちと違い、書画骨董の美術、俳句和歌の文学、歌舞伎の古典芸術の支援など、芸術文化の造詣を深めることをステータスとしました。岸名家初代は松尾芭蕉の俳門にあって、芭蕉の高弟であった支考から文台を授かり「日和山吟社」を結成し、初代の宗匠として三国の俳諧を隆盛に導びきました。これによって三国は福井県でも珍しい俳諧が盛んな地となった。
また、こんな「旧岸名家の町屋」は「旧岸名家住宅」として国登録有形文化財に登録されています。

今回のご紹介は以上になります。休暇村越前三国では「旧岸名家」をはじめ三国の街中を散策できる”ボランティアガイドと行く「湊町三国歴史散策」”を旅のオプショナルツアーをご用意しております。是非興味のある方は、HPをご覧ください。

「旧岸名家」 福井県坂井市三国町北本町4丁目6-54 休暇村越前三国から車で約10分

 

「湊町三国歴史散策」

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