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2024.11.13

日本遺産”海を越えた鉄道〜世界へつながる 鉄路のキセキ〜”

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スタッフ名:杉森

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こんにちは!
ちょっと遅いとは思いますが、わが横浜ベイスターズが3位からの下克上を成し遂げ日本一になりました。大洋ホエールズ時代からのファンとしてはとても嬉しい限りです。1998年権藤監督率いるベイスターズ以来の優勝を三浦番町監督が成し遂げてくれました。来年も連覇も目指し頑張ってもらえるよう応援していきたいと思っている今日この頃、皆さん如何お過ごしでしょうか。
スタッフの杉森です。

今回ご紹介するのは、福井県南越前町の今庄・湯尾から福井県敦賀市を経て、滋賀県長浜市にかけて貫かれる「旧北陸線トンネル群」です。その中でも南越前町の今庄・湯尾~敦賀市、特に「山中トンネル」見ていきたいと思います。
 
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福井県敦賀市元比田・南越前町山中にある明治29年に完成した鉄道トンネルの遺構が旧北陸線の「山中トンネル」です。敦賀市元比田、南越前町山中の工事は硬い岩盤と漏水に悩まされましたが、3年の月日をかけ敦賀―今庄間最長の1170mを完成させました。現在では福井県道207号今庄杉津線の道路トンネルに転用されています。また、「旧北陸線トンネル群」として国の登録有形文化財、土木学会の選奨土木遺産に認定される11トンネルのひとつです。昭和37年に北陸トンネルが開通するまで北陸線は、山岳路線の山中峠ルートで、4ヶ所のスイッチバックで1000分の25という急勾配を克服し、3ヶ所の駅、3ヶ所の信号場、11ヶ所のトンネル、1ヶ所のロックシェッドで越前と若狭を隔てる難所を克服していました。
トンネルでは国の有形文化財の認定プレートが迎えてくれます。プレートには”この建造物は貴重な国民的財産です”と。すごく重みがあります。
高い技術力を要した坑門
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アーチ環五枚厚の煉瓦造隧道で、坑門も煉瓦積となっています。昭和28年につくられた山中ロックシェッドは国内最初期のプレストレストコンクリート造の落石覆工だそうで、こちらも高い技術を誇った遺構として大変貴重なものだそうです。近くで見ると重厚感溢れ格好良かったです。
心霊スポットとしての「旧北陸線トンネル群」
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どんな心霊現象が?
今は閉鎖されているが、開通していたころは旧北陸トンネルを通ると助手席に知らない男の子が座っていたり、天井から女性の霊が落ちてきたなどの怪奇現象が起きており、現在でもトンネルの入り口に女性の霊が立っているなどのウワサがあります。現場に行きましたが、何かいるようで背筋が凍る感じがしました。
天皇が思わず列車を止めた絶景
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北陸自動車道の上り線の杉津PAにはかつて杉津駅がありました。標高180m付近の急斜面上に設けられた杉津駅は眺望が良く、当時は「北陸線屈指の車窓風景」として、車内アナウンスがあったとか。また、大正天皇がお召列車でこの地を通りがかかった際、思わず列車の出発を遅らせてまで景色を楽しもうとしたという話も伝えられています。
 
今回の紹介は以上になります。福井の近代化に一役かっトンネルが、現役の姿のまま、現存しています。ぜひ、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。車の運転にはお気を付けください!

「旧北陸線トンネル群」 福井県南越前町山中 休暇村越前三国より車で約90分

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