奥深い越前和紙の世界
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スタッフ名:野口新之介(福井の技術は凄い)
当館、温泉大浴場へ続く廊下にモニュメントの様に飾ってあるもの。これは越前和紙と言いまして、1500年以上にわたって受け継がれてきた日本を代表する手漉き和紙です。越前和紙は福井県越前市の今立地区を中心に生産される和紙で、日本三大和紙の一つに数えられます。越前和紙は、ただ「書くための紙」ではなく、提灯や小物入れなどにも使われ、その美しさと存在感を味わう「工芸」としても存在しています。我が家の息子と娘が保育園児だった頃、校外学習で紙漉き体験をして、自分たちの卒園証書を作っていました。越前和紙は私にとっても思い入れのあるものです。
福井県越前市には岡太(おかもと)神社・大瀧(おおたき)神社と呼ばれる、日本でも珍しい「紙の神様」を祀っている神社がございます。
約1500年前、越前市岡本地区を流れる川の上流に女神が現われ、村人に紙漉きの技を伝えたといわれています。そこで人々はこの女神を「川上御前」と崇め、岡太神社の祭神としたとのことです。
森に囲まれ木々の隙間から抜ける風が心地よくパワースポット感を浴びることができます。また、社殿の屋根は「日本一複雑」と言われています。
近くのマンホール。マンホールの蓋が、和紙漉きをしている柄になっています。ちなみにマンホールの蓋が、これほど凝ったものは世界でも珍しいらしく、ご当地マンホールは「日本の文化」と言えるかもしれません。
越前和紙は昨年の大河ドラマ「光る君へ」にも何度か登場しました。越前和紙を使った商品は休暇村越前三国の売店でも販売しています。モノ作り福井の技と歴史に感じる旅も、また素敵な思い出になりそうです。
来春あたりに紙漉きや岡太神社・大瀧神社など福井の工芸に出会う旅を企画中。その時をお楽しみに。
岡太神社・大瀧神社
福井県越前市大滝町13-1(休暇村より車で約80分)
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