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2022.01.26

【星取県】先取り2月の星空情報~カノープスの見てみよう~

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スタッフ名:杉村康之

ほしぞら情報(2022年2月)

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明るい星の多い冬の星座たちが、
日の入り後、暗くなって間もない空を彩っています。
夜が更けると、しし座や北斗七星など、
春の星たちが東の空を占めるようになります。
夕方の西の低空に木星が見えます。
未明の東の空には、
13日に最大光度となる明るい金星と、
そのそばに火星が見えます。
2月3日、細い月が夕方の空で木星に接近します。
月は27日、28日には明け方の空に移動し、
金星と火星に接近します。
また2月は、見る機会の少ない
りゅうこつ座のカノープスを見るのに良い時期です。
短い時間だけ南の空の低い位置に現れる
カノープスを探してみましょう。

南の地平線すれすれのカノープスを観察するチャンス

りゅうこつ座のカノープス(マイナス0.7等)は、
おおいぬ座のシリウス(マイナス1.5等)に次いで、
夜空で2番目に明るい恒星です。
しかし、日本の多くの地域でカノープスの
南中高度(南の空で最も高くなる時の高度)は
たいへん低く、見つけにくい星として知られています。
カノープスを見ることができる北限は、
平地では計算上北緯37.9度となり、
おおむね福島県北端付近です。
それより北の地域ではカノープスは
地平線より上に昇らず、見ることができません。
反対に、南に行くほど
カノープスの南中高度は高くなり見つけやすくなります。

夜更け前にカノープスが南中する2月は、
カノープスを見つけるチャンスです。
よく晴れた夜、南の空が開けた場所で
カノープスを探してみましょう。
うまくいけば、南の地平線近くの低い空に
(場所によっては地平線すれすれの)
カノープスを見つけることができます。
下の図のように、
冬の大三角やおおいぬ座のシリウスを
目印にするとよいでしょう。

カノープスは白く輝く恒星です。
しかし、空の低い位置に見えるときには
地球の大気の影響を受け、
実際の明るさよりも暗く、
赤みがかった色に見えます。

中国では、カノープスを
「南極老人星(なんきょくろうじんせい)」
と呼び、この星を見ると寿命が延びる、
という言い伝えがあるそうです。
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国立天文台HPより本文・画像は引用いたしました。

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