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2021.07.11

だいせん登山道の最新情報~大雨の状況~

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スタッフ名:久保昌之

7月10日(土)現在の大山夏山登山道の最新情報をお知らせ

(今回の情報提供は勝部利久ガイドより)
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お昼頃の山頂の天候 
時折小雨 気温16.℃ 風速10~12m/s
視界は10m程度でガスの中で
登山者はほとんどなし。
 
梅雨空でかなり大量の雨が
ここ大山では降り続いていますが、
暦の上では7月7日が「小暑(しょうしょ)」で、
読んで字のごとく
「暑さがだんだん強まっていく時期」
という意味です。
この小暑と次の「大暑」を併せた
役1ヶ月間が「暑中」といわれて
もっとも暑さが厳しくなる時期となります。
 
大山付近においては梅雨の終わりごろ
に日本付近に梅雨前線が停滞し、
往々にしてゲリラ豪雨といわれるような
集中豪雨が起こりやすくなります。
 
ただ今年の場合はその期間があまりに長く、
まだ梅雨明けの気配がみられません。
 
大雨が続いている中での登山道の危険ヵ所、
崩落ヶ所は夏山登山道においては皆無です。
ただ登山道をかなりの大小の砂利が流れており、
浮石が非常に多くなっています。
気を抜いて何気なしに踏んだ場所で石ころが動いて、
思わぬ所で足をひねったり、
最悪足首を骨折する場合も出てきます。
 
特に雨の時期の注意することは、
湿度が高くて雨具を着ると、
当然大量の汗が出ます。
その汗により体が濡れても乾かず、
体温も体力も奪われていきます。
 
さらに歩く場所が濡れているために、
晴天時よりも集中力を必要とし、
また体力も普段以上に必要とします。
 
自分も含めてパーティーの場合は
体力をよく考えた上での計画が
必要となります。
 
行動中はいつも以上にコマめに
水分・エネルギー補給を心掛けて、
山頂小屋では汗が出て濡れた衣料を
着替えるほうがより安全です。
 
防水透湿性の雨具を着ていても
必ず蒸れます。
安価な雨具よりはましだと思うぐらいで
過信しないようにしてください。
 
もうひとつ登山する上での
注意事項は「虫対策」です。
風がほとんどなく、
気温が高くてムシムシする日には
必ずといっていいほど
ブト(ブユまたはブヨ)が出てきます。
多少の小雨ぐらいであれば
遠慮なく襲ってきます。
人間が吐く息の二酸化炭素に
寄ってきますので、
顔の周りにまとわりつきます。
 
ブトは蚊のように
「針で刺す」のではなく、
「肉を食いちぎる」ので
噛まれた時には痛みはあまりなく、
小さく血が出ているぐらいです。
ところが徐々にかゆみが出てくるので
早めの手当てが必要です。
 
まず噛まれないようにするのが
予防策ですが、
何が一番効くのかといいますと
やはり防虫スプレーです。
私たちが使っているのは
「ハッカ油」です。
ただ注意点として塗った手で
目をこすったりすると
・・・目が地獄です。
やや薄めてスプレーボトルに
入れて使うのがいいようです。
※スプレーボトル入りの
 ハッカ油も販売されています
 
防虫スプレーは基本的に
「ディート(Deet)」という
昆虫など虫除け剤として
使われる化合物が入っていますが、
これが何年か前までは配合濃度が
10%以内と決められていました。
これが現在は30%まで認められており、
より強力になったわけです。
商品を手にとって内容物を
よく確認してみてください。
 
防虫ネットは休憩時には有効ですが、
視界が狭くなり見にくくなるので
歩行の際は避けたほうが安全です。
南光河原よりの登山口
小鳥の道下
両側にかなりの土砂
阿弥陀堂下の石段
大量の浮石
夏山登山道5合目付近
夏山登山道6合目避難小屋
元谷下部には雪渓が出てきました
草鳴社ケルンを少し上から
オオバギボシ
大山夏山登山道9合目付近
頂上緊急避難小屋
頂上緊急避難小屋内部
山頂碑 山頂はガスの中

私も同行 休暇村の登山ツアーはこちらから

【旅Q】日本百名山『大山』黄緑の元谷を楽しむ登山ツアー【6合

米子在住の写真家Yuichi Kayanoチャンネルより

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