【星取県】先取り3月の星空情報~お月様のふしぎ~
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スタッフ名:杉村康之
3月になると昼の時間が
どんどん長くなっていく季節となります。
日の入りが遅くなり、
星が見え始める時刻も遅くなっていきます。
星空が待ち遠しく感じられるかもしれません。
そんな夕方、西の高い空には、
火星が明るく輝いています。
また、西の低い空には、
3月15日頃から細い月が見え始めます。
下側が光った、まるで寝ているような
月の向きにご注目ください。
その月は19日から20日にかけて
火星に接近します。
近くにはおうし座の1等星、
アルデバランも輝いています。
2つの星の色にも注目しながら、
この印象的な光景を
ぜひ観察してみてください。
来月は月の向きに注目
夕方、西空に細い月が見えることがあります。
今月(3月)は、13日が新月で、
その後15日頃から少しずつ太くなっていく月が、
西の空に見えるようになります。
このときの月の向き(傾き)にぜひご注目ください。
光っている部分が下側になり、
まるで寝ているような姿の細い月が観測できます。
この月の向きは、季節によってかなり異なります。
春と秋で違う黄道の傾き
月は、厳密には白道という
月の通り道に沿って動いていきますが、
大まかには黄道に沿って動いているといえます。
春(3月頃)の黄道(太陽の通り道)は、
地平線に対しての傾きが大きく、
垂直に近い方向となっています。
地平線の下の太陽は、
月の真下に近い位置にあります。
月はこの方向から太陽に
照らされていますから、
下側が光った、
寝ているような姿をした月が
見られることになります。
一方、秋(9月頃)の黄道は、
地平線に対しての傾きが小さく、
真横に近い斜めの方向となっています。
地平線の下の太陽は、
月に対して右斜め下の位置にあります。
月はこの方向から太陽に
照らされますので、
(地平線を下に見たときの)
おもに右側が照らされます。
立った姿のような、
かなり横を向いた形の月が
見られることになります。
まずは、3月の西空の
月の向きを観察してみましょう。
そして、秋になったらまた月を観察して
、その向きの違いを較べてみてましょう。
撮影して記録しておくと簡単に
比較しやすいと思います。
国立天文台 天文情報センターより引用