午前10時の大山寺の天候
晴れ 気温プラス4℃ 無風
午後1時の山頂の天候
晴れ 気温マイナス3℃ 微風
高気圧に覆われてしかも南風が
時折強く吹き、
雪がどんどん融けてます。
登山口から登山道のトレースも
しっかりついていて、
迷うことはありません。
気温も高いためにザクザクの雪で
6合目辺りまでは
アイゼン無しでも問題なく歩けます。
稜線に出る頃から気温も氷点下となり、
アイゼンが必要となります。
特に7合目から8合目にかけては
急斜面が続くので注意が必要です。
今日の場合は天候にも恵まれて
登山日和となりましたが、
次に降雪があると6合目から
上のトレースは
ほとんど消えてしまいます。
また吹雪かれるとルート自体が
見えなくなるので
【青ポール】を立てています。
ただしこの【青ポール】は
山頂まで登るための
道しるべの意味でなく、
次のポールが見えないぐらいの
天候の時には、
そこで無理をしないで引き返すための
目印として考えてください。
吹雪の中でスキルのない登山者が
より厳しくなる頂上まで登ってしまうと
命に関わる事故に繋がる恐れがあります。
引き返す勇気を持ってください。
最近良く見受けられるのは、
登山道を尻セードで降りるケースです。
ただこれはピッケルでの制動が
出来るかどうかで大きな事故に
繋がる恐れがあります。
今日も6合目から5合目にかけての
下りで転倒による事故があり、
自力での歩行が無理であったために
救助要請をされたようです。
天候が落ち着いていたために
救助ヘリが出動出来ました。
これも最近特に良くあることなのですが、
自称ベテランといわれる方が
初心者を雪山に連れてくるパターンです。
雪山は無雪期に比較して非常にリスクが高く、
リーダーの資質が自然を楽しむことが
出来るかどうかの基準になります。
ここ何年かは中高年の事故が
激増していますが、
昔のように登山会に入らず
ネットとか本での知識だけで
山に入ってきてしまう。
そうすると何かあった時の
対処が何も出来ない。
それどころか冬山の
基本事項が欠落しているために
事故に繋がってしまいます。
パーティーで歩く時には
リーダーは必ず一番体力のない方を
守りながら歩くべきなのです。
特に雪山については基本技術を
身につけることは必須条件です。
安易に自称ベテランに付いて
行かないようにしましょう。
さらに登山届けも必ず提出してください。
1月26日も南風が強く吹き、
さらに融雪が進んでいますが、
週末の29日辺りから
また冬に逆戻りの予報になっています。