午前9時の大山寺の天候 くもり
気温マイナス1℃ 微風
今日は二十四節気でいうところの
「冬至」で1年で最も夜が長く、
昼が短い日です。
すなわち太陽の力が
一番弱まった日で、
この日を境に運気が上昇する
という大切な日です。
厄除け食材の「かぼちゃ」を
食べて栄養を補給し、
身体を温める「ゆず湯」に
入って寒い冬を乗り切るという
意味合いがあるそうです。
先週15日あたりから
日本列島を強烈な寒波が襲い、
昨夜まで雪が降り続きました。
これが恵みの雪でもあり、
また災害に近い雪でも
あったようです。
ここ大山でも日曜日に
ごく一部の登山者だけが
山頂までたどり着き、
他の登山者は
山頂まで登れていません。
18日には視界不良のため
7合目付近で遭難事故が発生して、
翌19日に無事に救助されました。
単独登山で
登山届けも提出なし
という事故でしたが、
冬の大山を甘くみると
事故に繋がります。
確かこのルートで
間違いないという
根拠の無い自信が
大きな事故に繋がり、
命を落とすことにも
なりかねません。
私自身も過去に
8合目の上で
進むべき方向を見失い、
ビバークしたことが
1度ならずも
2度もやらかしました。
まだ若い頃で、
自分が間違えるはずが無い
という甘い考えがあったと思います。
今日現在で6合目までは
トレースが出来ていますが、
これも新雪が降ると
当然消えてしまいます。
ほとんどの他の登山者の方も
6合目で引き返していました。
6合目から上は日曜日の
トレースも新雪でかき消され、
屈強な私たちの仲間が
交代でラッセルしましたが、
7合目であえなく撤退。
ラッセルの技術を
持ってない方は
絶対に無理をしないでください。
50m進むのに30分以上の
時間を費やしたようです。
よく積雪量を聞かれるのですが、
雪が軽いために
吹き溜まりとそうでない所の
差がものすごくあります。
ちなみに吹き溜まりですと
2m以上の積雪があり
体がすっぽり埋まってしまいます。
平均で山頂付近で
2mを越えているという
情報が入っています。
今日の場合は
新雪のラッセルのため、
アイゼンは不要でした。
冬の大山においては
10本以上の前歯のついた
アイゼンを使用してください。
安いからと、
ショップで6本爪の軽アイゼンを
勧められる場合があるようですが、
厳冬期の大山では通用しません。
10本爪の軽アイゼン
(爪の短いもの)も
ほとんど役に立ちません。
これから買われるようであれば
12本爪をご購入ください。
道具だけ揃えても
厳冬期の大山は
登れませんので
お気をつけください。
大山環状道路
(桝水から奥大山)
蒜山大山スカイライン
(蒜山から鏡ヶ成)
鏡ヶ成から
一向平へ下る道路も
全面閉鎖です。
来春までは雪がなくなっても
開通されることはありませんので
ご注意ください。
また、御机から大河原までの
農免道路も
今年も除雪の予定はなく
通行止めです。
大山寺までの道路には
一部融雪装置がありますが、
駐車場の中では除雪が
不十分ですので
身動きが取れなくなります。
必ず冬用タイヤは
もちろんのこと、
チェーンなどの滑り止めも
お持ちください。