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2020.11.25

【星取県】先取り12月の星空情報~ふたご座流星群は好条件~

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スタッフ名:杉村康之

今年のふたご座流星群は条件が良く、たくさんの流星を見られそう

2020年のふたご座流星群の活動は、
12月14日10時頃に極大(注2)を
迎えると予想されています。
今年は、極大が日本で
観察しやすい時間帯に比較的近い上、
15日が新月のため月明かりの影響もなく、
かなり良い条件で観察できます。

流星が最も多く現れそうなのは、
13日の夜から14日の
明け方にかけてです。
日付が14日に変わる頃、
空の暗い場所で観察すれば、
最大で1時間あたり55個前後の
流星が見られると予想されます。

また、12日の夜、14日の夜も、
最大で1時間あたり20個を超える
流星が出現すると考えられます。
いずれの夜も流星は、
20時頃から現れ始め、
本格的な出現は22時頃からで、
夜半を過ぎた頃に数が最も多くなり、
薄明が始まるまで流星の出現が続くでしょう。

流星は、放射点を中心に
放射状に出現します。
流星は放射点の方向だけに
現れるのではなく、
空全体に現れます。
いつどこに出現するかは
分かりませんので、
なるべく空の広い範囲を
見渡すようにしましょう。
また、目が屋外の暗さに慣れるまで、
最低でも15分ほどは
観察を続けると良いでしょう。
レジャーシートを敷いて
地面に寝転ぶなどすると楽に観察できます。

大変寒い季節ですので
寒さ対策をしっかり行ってください。
事故に遭わないように十分注意し、
マナーを守って観察をしてください。
画像1
ふたご座流星群とは
三大流星群のひとつです。
毎年ほぼ一定して、
多くの流星が見られるという点では、
年間最大の流星群と言えるでしょう。
条件の良いときに熟練した
観測者が観測すると、
1時間に100個程度の
流星を数えることは珍しくありません。

母天体は、フェートン
(3200 Phaethon、ファエトンとも呼ばれる)
だと言われています。
フェートンは1.43年の
公転周期を持つ近地球小惑星の一つです。

フェートンは複数の回帰において
近日点付近で少量の物質放出が
見られることから活動的小惑星に分類され、
軌道からふたご座流星群の母天体と考えられています。
一般に流星群は彗星活動により放出された
ダスト(ちり)が起源だと考えられており、
フェートンは過去に大量のダストを
放出していたと推定されています。
そのため、フェートンは彗星と
小惑星の中間的な特徴を持つ過渡的な
天体である可能性が高いといわれています。
しかし、このような過渡的な
天体の起源や物質進化については
よくわかっていません。
国立天文台HPより引用いたしました。

観測のポイント

15分くらいは見続けてみよう
1時間に15個の流れ星が見えるとすると、
計算上は平均して4分に1個のペースで
見えることになりますが、
流れ方はランダムですので、
立て続けに数個見えることもあれば
10分以上も見えないことも珍しくありません。
1つも見えないからと数分で諦めるのではなく、
少なくとも15分くらいは見上げてみましょう
寒いので、あまり無理はしないように・・・

この時期、宵のころであれば
西の空に「夏の大三角」、
天頂付近に「秋の四辺形」、北
から東の空に「カシオペヤ座」や
「プレアデス星団(すばる)」などが
見えています。

深夜になると
放射点のある「ふたご座」が天頂に、
「冬の大三角」や
「オリオン座」が
南の空に広がり、
華やかな星々が流れ星の通り道を彩ります。

明け方には南東の空に「しし座」、
北東の空に「北斗七星」が高く上ります。

こうした星々を楽しみながら、
流れ星が飛ぶのを待ってみましょう。
アストロアーツさんyoutubeサイト ふたご座流星群動画

星降る宿 霜降る和牛に舌鼓

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