なんだこれは!?白い泡②
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スタッフ名:勝田
頂上が雲に覆われた南アルプスの山々の写真を撮ろうと思い、矢作川の源流を歩いていたところ、木の枝にアワフキムシの幼虫が作った泡を見つけました。大きさは親指一本ほどで、先日紹介したモリアオガエルのものと比べてかなり水っぽい泡でした。
この泡について帰村後に調べてみると、面白い生態が分かりました。
この泡、分泌物に含まれるアンモニアから作られた石鹸のようなもので、泡をまとうことでアリなどの捕食者から身を守るのだそう。虫に洗剤をかけると窒息しますが、アワフキムシは泡の中でも大丈夫なようです。
木の枝という場所にもちゃんと理由があり、アワフキムシの幼虫は口に持つ硬いストローを木の枝へ突き刺して、枝の中を通る栄養を含んだ水を飲んで成長します。
この泡はアワフキムシにとっては外敵から身を守りながらいつでも食事も行えるためのテントとも言えますね。皆さんもお散歩の際は、木の枝に泡が付いてないか探してみてください。
ブログ:なんだこれは!?6月に出現する”白い泡”:6月18日