皆さんこんにちは!いつも休暇村裏磐梯のスタッフブログをご覧頂き誠にありがとうございます!本日紹介するのは冬にしか見られないいくつかの絶景です。
霧氷
霧氷とは氷点下の環境で樹木に付着して発達する白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称のことです。霧氷にはその氷層の付き方により3種類に分けられます。その内の1種類をご紹介します。
樹氷
一般的に知られているのが樹氷です。山形県蔵王町の樹氷が有名です。
樹氷とは過冷却水滴を含む霧が木に衝突した際に、氷層が付着し枝や幹が半透明に見える樹木のことです。過冷却水滴とは温度が0度以下の水滴のことで、水に含まれる不純物が少ない場合に0度以下になっても凍らない水のことを指します。樹氷は気温−5度以下及び風が強くない時に顕著に発達します。
中瀬沼探勝路道中で見た樹氷。枝先が白くなっています。
山形県蔵王町や青森県八甲田山で見られる樹氷は特に「アイスモンスター」と呼ばれ一般的な樹氷のでき方とは異なります。「アイスモンスター」は付着した氷層に強風でふきつけられた雪が更に付着し樹木全体を雪が覆う現象のことを指します。
蔵王で見られる「スノーモンスター」
撮影日:2022.01.27
ダイヤモンドダスト
ダイヤモンドダストとは空気中の水蒸気が結晶化しキラキラと輝く現象のことで、−10℃以下であることや無風であることなど発生条件が厳しく見られる地域も限定的です。
ちなみに日本語では「細氷(さいひょう)」とも呼ばれることもあります。
ダイヤモンドダストの発生条件は①気温が−10℃以下②無風③光が差している(反射を促す光源がある)④湿度がある⑤視界が良好である等かなり限定的で見られる場所も主に北極圏の国、日本では厳冬期の北海道と限定的です。
しかし、、、先日裏磐梯でダイヤモンドダスト(?) の観測に成功しました。
写真では伝わらず、動画を撮りましたが動画はブログ内に載せられなかったみたいです、、、
氷瀑
氷瀑はその名の通り滝が凍り付く現象のことを指します。水しぶきの内、外気に触れる部分又は、滝の周辺の岩や木々に付着した水滴が氷結しその表面積が大きくなることでできます。
岐阜県で撮影した氷瀑。完全に凍り付いていますが氷の裏側では水が流れていました。
こちらは、氷瀑かと思わせてただの氷柱です。氷柱にしては大きかったので撮影してみました。
氷瀑も水滴が一瞬で凍り付く程の気温が必要なため寒さが厳しい地域でしか見られません。茨城県の袋田の滝、青森県の銚子大滝、岐阜県の平湯大滝等が有名です。
どちらの滝も冬になると凍り付きます。
袋田の滝は日本でも最大級の氷瀑、玉簾の滝は非常に美しい氷瀑になります。どちらの滝も冬にライトアップされるみたいです。
裏磐梯にも小野川不動滝や達沢不動滝など氷瀑が見られる滝があります。
夏場の小野川不動滝。これが凍り付くとなると非常に美しいのが想像できます。
しぶき氷
しぶき氷は氷点下の環境で海や湖の波しぶきが樹木などに氷結して付着する現象です。
この現象は厳冬期でも湖が凍らない、絶えず波しぶきがたつなど発生条件が難しいため非常に珍しい現象となっています。国内では支笏湖や猪苗代湖、中禅寺湖などでみることができます。
猪苗代湖のしぶき氷。
木々に水滴が付着し美しい造形となっています。
中禅寺湖のしぶき氷。
日光にいる同期に撮影をしてもらいました。
こちらは石に水滴が付着したのでしょうか。
かわいい形をしています。
いかがだったでしょうか。この他にも流氷やフロストフラワー、御神渡り等冬にしか見られない現象はいくつかあります。今回紹介したものは裏磐梯または周辺で見られる景色となっています。寒くて引きこもりがちな冬に是非絶景を見に来てみてはいかがでしょうか。