ブログ

2021.11.13

今シーズン一番の土星と木星の動画が撮影ができました!

1,991 view

スタッフ名:高梨(星のオジサマ)

  休暇村裏磐梯天文台では、「星空さんぽ」などで活用するためいろいろな天体の撮影を行っています。
 天の川や星座・星景色の場合は写真ですが、月や土星・木星などの惑星は望遠鏡をのぞいた時の感覚に近い、臨場感あふれる動画(ビデオ)で撮影しております。
 但し、200~500倍もの高倍率を使う月や惑星は、空気の動き(気流)の影響をもろに受けます。透明な空気であっても激しく動くと、天体の像もクネクネ、モヤモヤと動き、詳細な部分がボケて見えなくなります。
 日本列島は、気流の条件が悪いことが多いのですが、この秋、素晴らしい気流の条件に恵まれて久しぶりにきれいなビデオ撮影が出来ましたので、ここにご覧いただきます。

 今年9月11日のことでした。(上のズームアップは、だいたい40~320倍くらいです。)
 

 
   土星の環っかにある「カッシーニのすき間」が、黒々と鋭く一周しています。
 
「なんじゃこりゃあ! 冗談?? こんなに良く見える!」
 
 思わずこんな声があがりました。

 もともと、休暇村裏磐梯天文台の主砲は、世界の天文ファンあこがれのタカハシ製15㎝
フローライト屈折望遠鏡です。よく見えるのです!




参考までに、それほど気流が良くない時の土星のビデオ映像も載せておきます。ずいぶん違うでしょう?
 次は、同じ9月11日の木星です。
 
 始めの低倍率の時の木星本体の右に一列に並んだ4個の星は、木星のガリレオ衛星、木星のお月さんたちです。
 倍率が高くなって光量を抑えていくと、木星本体のしま模様が見えてきます。木星名物の「大赤斑」は、裏側に回っているため見えず。少しカラフルな印象は落ちますが、とてもきれいにしま模様が見えました。

 

 
 
 このように、本格的な天文台施設のある休暇村裏磐梯で、みなさん、宇宙の神秘に浸って、宇宙を身近に感じてみませんか。
 
  • ※ビデオ撮影は電子機器によるものなので、細かい粒子のチラチラが気になるかもしれませんが、望遠鏡で直接のぞく場合は、チラチラは発生しません!

スタッフ

Staff blog

Archive

2025年(205)
2024年(218)
2023年(362)
2022年(355)
2021年(365)
2020年(355)
2019年(364)
2018年(369)
2017年(186)
PAGE TOP