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2021.08.21

いつの間にもう秋! 昨日は夏だった ~小野川湖と吾妻連峰

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スタッフ名:高梨

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   いつの間に もう秋! 昨日は
   夏だった・・・おだやかな陽気な
   陽ざしが 林の中に ざわめいている
 
 昭和初期の抒情詩人、立原道造の「優しき歌Ⅱ」の「また落葉林で」の謡いだしです。
 立原はフランスの詩人ボードレールの「秋の歌」に『昨日は夏、今は秋!』という一節があるのを、見事にパロディ化して上記をうたったと言います。
 またドイツの詩人リルケの「秋の日」という詩も次のように謡い始めます。
 
   主よ 秋です 夏は偉大でした
   あなたの陰を日時計の上にお置きください
   そして平野に風をお放ちください・・・      (富士川英郎訳)
 
 詩人たちは、夏が終わり秋が訪れるのを、突然の劇的な変化として何かを感受し詩に歌うようです。秋の訪れを、彼らは何に見出すのでしょう? 古今集のように『風の音?』でしょうか?

 裏磐梯の自然に慣れ親しんでいると、『空の色・雲の形』に、明確にそれが表れると感じます。空の青が、明るい水色がかった青色になり、雲は横にたなびく薄い雲になるのです。

↓ 小野川湖と吾妻連峰とエゾミソハギ(休暇村より車で3分の庄助キャンプ場にて2021.08.19撮影) 
 
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↑ こちらは猪苗代湖上の典型的夏雲の積乱雲

 秋空にふさわしい花(私の主観です)は、エゾミソハギ、マツムシソウ、ススキ、オミナエシ・・・。

↓ 次の2枚はマツムシソウです。(但し昨年の信州・霧ケ峰のもの)
 
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 マツムシソウが見たくなり、20日、磐梯山の赤埴山山頂に行ってきましたが、まだでした・・・。

 代わりに、夏雲と秋雲を同時に見てきました。

↓ 猪苗代湖上の雲 (湖上は涼しく上昇気流があまり起きないので雲はなく、左右の山地から熱くなった空気が上昇気流になり積雲・積乱雲を作っています。2021.08.20)
 
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↑ 赤埴山山頂からの磐梯山(大磐梯)山頂方面(この雲は積雲で、夏雲とも秋雲とも実際は言えないですけどね。2021.08.20)


 皆さん、裏磐梯の秋はとても詩的で美しく、ロマンチックです。いつか是非おいでください!

 そして裏磐梯には、立原道造の詩にふさわしい風景がたくさんありますよ。
 
 

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