いつの間にもう秋! 昨日は夏だった ~小野川湖と吾妻連峰
2,058 view
スタッフ名:高梨
いつの間に もう秋! 昨日は
夏だった・・・おだやかな陽気な
陽ざしが 林の中に ざわめいている
昭和初期の抒情詩人、立原道造の「優しき歌Ⅱ」の「また落葉林で」の謡いだしです。
立原はフランスの詩人ボードレールの「秋の歌」に『昨日は夏、今は秋!』という一節があるのを、見事にパロディ化して上記をうたったと言います。
またドイツの詩人リルケの「秋の日」という詩も次のように謡い始めます。
主よ 秋です 夏は偉大でした
あなたの陰を日時計の上にお置きください
そして平野に風をお放ちください・・・ (富士川英郎訳)
詩人たちは、夏が終わり秋が訪れるのを、突然の劇的な変化として何かを感受し詩に歌うようです。秋の訪れを、彼らは何に見出すのでしょう? 古今集のように『風の音?』でしょうか?
裏磐梯の自然に慣れ親しんでいると、『空の色・雲の形』に、明確にそれが表れると感じます。空の青が、明るい水色がかった青色になり、雲は横にたなびく薄い雲になるのです。
↓ 小野川湖と吾妻連峰とエゾミソハギ(休暇村より車で3分の庄助キャンプ場にて2021.08.19撮影)
↑ こちらは猪苗代湖上の典型的夏雲の積乱雲
秋空にふさわしい花(私の主観です)は、エゾミソハギ、マツムシソウ、ススキ、オミナエシ・・・。
↓ 次の2枚はマツムシソウです。(但し昨年の信州・霧ケ峰のもの)
マツムシソウが見たくなり、20日、磐梯山の赤埴山山頂に行ってきましたが、まだでした・・・。
代わりに、夏雲と秋雲を同時に見てきました。
↓ 猪苗代湖上の雲 (湖上は涼しく上昇気流があまり起きないので雲はなく、左右の山地から熱くなった空気が上昇気流になり積雲・積乱雲を作っています。2021.08.20)
↑ 赤埴山山頂からの磐梯山(大磐梯)山頂方面(この雲は積雲で、夏雲とも秋雲とも実際は言えないですけどね。2021.08.20)
皆さん、裏磐梯の秋はとても詩的で美しく、ロマンチックです。いつか是非おいでください!
そして裏磐梯には、立原道造の詩にふさわしい風景がたくさんありますよ。
MORE
このブログで紹介された観光地・イベント情報