これなあに?! ~休暇村周辺の探勝路・朝さんぽコース情報
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スタッフ名:高梨
さて、これ何でしょう? 何の葉っぱ?
休暇村周辺の自然には不思議なものがいっぱい!!
皆さんがたくさんの不思議と出会い、自然に親しんでもらうために、休暇村には探勝路やお散歩コースがあります。
このブログでもこれから定期的に、休暇村裏磐梯周辺の探勝路の不思議なもの、おもしろいものを取り上げ、ご紹介していきます。
掲載する写真は、クローズアップ~全景~周辺の様子と、何枚か載せますので、現地でスマホなどでご覧になりながら探してみてください。
まず今日は、ホテル周辺と曽原湖コース周辺です。
さて、テニスコートのわきの木に、やたらと鳥の巣のような塊がたくさん見られます。
これなあに?!
ヤドリギです。ヤドリギという名前の木が、別な木(この写真ではシロヤナギとヤマハンノキ)の枝の途中から生えているのです。ヤドリギがシロヤナギなどの枝の中に根を張っているのです。なんか恐ろしい~。だから宿木(やどりぎ)というのです。野鳥の多い森によく見られます。
さて、次はホテルわきの巨岩! これなあに?!
これは、明治の磐梯山の噴火による岩なだれで、巨岩が噴火口からここまで流れてきたのです。巨岩を含む小山は、噴火でできた流れ山地形の一つです。流れてきた巨岩が重なり合った場所が小山となっているのです。恐ろしい噴火のエネルギーです。
さてその流れ山のなかの植物群落に、鮮やかな赤紫の葉っぱは? また、隣の黒紫の花は何?!
これはヤマブドウのつるから出た若葉です。葉の裏にすでにブドウ色が見えるのですね。ちなみにこの若葉、高級料亭などで天婦羅の食材に利用します。こんな若葉でも鮮烈なブドウの酸っぱさが味わえるのですよ。
黒紫の花は、アケビの花です。約4か月後、甘くおいしい実がみのるのはご存じですね。そういえば、アケビのつるの先端の柔らかい部分もお浸しにして食べられます。やはりアケビの皮特有のほろ苦い味がします。
つぎ、斜面に放射状に広がった大きな葉っぱは??
これは、オシダというシダ植物の若葉が広がったばかりのところです。
オシダが多い山の中は、まるで中生代の景色のようで、恐竜が出てきそうな雰囲気です。日本のシダ植物の中ではかなり大型で、葉の長さは130㎝位あります。
こんどは、かわいらしい!! 何この花!! よく見るときれい!
ツボスミレというスミレの仲間でとても小型です。白い色の花ですが、花びらの中心にはちゃんとスミレ色のすじがありますね。最後の写真は日本で一番多いタチツボスミレです。
さて今度は、柔らかな緑色で葉の先がグルグル!!
これはクサソテツ(山菜名コゴミ)です。くせのない食べやすい山菜ですね。これもシダ植物なんですよ。
今度は雰囲気が変わって、曽原湖岸の石ですが、何なのでしょう?
ちょっと岩石をじっくり近づいて見るなんて、ふつうやりませんね。
石の新鮮な断面には、白い角張った粒々がたくさん見られますね。これは、長石(ちょうせき)という鉱物で、マグマが冷えて固まった時の鉱物の結晶なのです。つまりこれは火山の石。どの火山かというとやはり磐梯山。これも岩なだれでここまで運ばれてきたのです。
さて次はまた植物。何やら見たことあるような、ないような??
これはゼンマイです。有名な高級山菜ですね。これまたシダ植物なのですよ。ワラビもシダ植物、シダ植物って有難いですね。ゼンマイは日の当たる裸地などに多く、奥会津の豪雪地帯では、毎年雪崩で大地がむき出しになる所に群生するのが有名です。この写真は、休暇村裏磐梯の冬季クロスカントリーコースで毎年刈り払いするところにありました。
さて最後です。これは何か不思議な雰囲気の植物の芽ばえですね?!
オオウバユリです。裏磐梯の休暇村周辺、噴火の岩なだれで覆われたところには、やたらと多い植物です。とてもユニークなユリです。つぼみも、花も、実もユニーク! あとでまた取り上げます!
何か毒々しい感じもしますが、葉も鱗茎も山菜として食べられ、特に北海道のアイヌ民族では、重要な植物だそうです。すごくしっかりした茎に支えられていますね。
今日はこれでおしまいです。
また、レンゲ沼コースや休暇村探勝路なども紹介します。季節が進んで見どころが変わったら再度紹介いたします。良い時期にぜひおいでくださいね。