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2020.08.21

葦とクラシック音楽

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スタッフ名:上村

休暇村裏磐梯周辺の探勝路や、朝のお散歩会のルートを歩いていると、必ず沼地や湿地にてこのトウモロコシによく似た背の高い植物の群集を目にするかと思われます。この背の高い植物、本当にトウモロコシだったら嬉しいのですが…、残念ながらその正体は『葦(アシ)』でございます。アシは『悪し』を連想させてしまうため、『ヨシ(良し)』と呼ばれることもありますね。
 
『人間は、自然のうちで最も弱い一本の葦にすぎない。 しかしそれは考える葦である』という、フランスの自然哲学者パスカルの名言をご存知の方であれば、葦に対してか弱い物の代名詞のようなイメージを持たれているかもしれません。しかしながら、実際の葦はそんな軟弱ではなく、強風で倒れてもまた起き上がって伸びるほどの柔軟さと強さを持ち合わせています。
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そんな葦ですが、実は意外なところで大活躍している植物なのです。決して、ただ単にノッポなだけでレンゲ沼等の景観を邪魔するだけの『無用の長物』『でくのぼう』ではありません。その活躍の場とは…、なんと『クラシック音楽』です。写真のように、枯れて乾燥した葦の茎は、オーケストラや吹奏楽団で大活躍するオーボエやファゴット、クラリネット等の『リード(※)』というパーツの素材として利用されています。このリードというパーツにこだわる演奏家は多く、中には写真のオーボエ奏者(アルブレヒト・マイアー氏)のように、自分で葦の茎を削ってリードを作る人もいるくらいです。
 
※リード:奏者が口で咥える部分のパーツであり、音を発生させる重要な役割を担っている。
乾燥した葦の茎。運良く道端に落ちていました。これを削ってリードを作ります
オーボエのリード
オーボエの本体
クラシック音楽にとって重要なパーツの素材が、裏磐梯にたくさん生えていることを考えると、少なくともクラシック音楽ファンの私にとっては感慨深いものがあります。このように葦以外にも、裏磐梯の周りにある植物たちが、意外なところで活躍しているかもしれませんね。
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