スプリング・エフェメラル ~ はかない春の妖精たち
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スタッフ名:高梨
みなさんこんにちは。
今日は、裏磐梯の春の花の情報をお届けします。
スプリング・エフェメラル( Spring Ephemeral ;直訳すると「つかの間の春」 )と呼ばれる春の植物たちがあります。春一番に花が咲き、夏まで葉を持ち、それ以降は地下茎などで過ごす植物群で、イチリンソウ、カタクリ、フクジュソウ、エンゴサクなどがこれにあたります。
これら可憐な草花たちは、寒い冬が去り他の樹木が葉を繁らせる前のつかの間の陽光あふれる林床で、光合成を行って体を作り、花を咲かせ、子孫を残して早々とライフサイクルを完遂させるという、子孫を残し生きるための戦略を身に付けた植物たちです。
何といじらしい一生でしょう。美しくもはかない春の妖精たちです。
イチリンソウ(キクザキイチリンソウ;しかも珍しい青花です!)
休暇村周辺では、あちこちにイチリンソウの群落があります。
キクザキイチリンソウの群落です。
また、厳密にはスプリング・エフェメラルとは言えないかもしれませんが、スミレ類、ハルリンドウの仲間なども数多く見られます。
フデリンドウ
マイヅルソウ
これらの開花期は、例年4月末からになるのですが、今年の暖冬小雪により、かなり早まりそうです。東北地方の梅・桜などの開花状況が例年より10日~2週間ほど早いことから、裏磐梯の可憐な花たちも、4月20日ごろから見られるのではと思われます。
自然の中での散策、自然とのふれあいは、きっと人間の心と体を健康にしてくれますよ。